サービス概要
NET119とは
NET119は、携帯電話やスマートフォンからインターネットを利用して119番通報を行うことができるサービスです。
NET119 2.0 は、会話が不自由な「聴覚・言語機能障がい者」が、スマートフォン等により、いつでも全国どこからでも通報場所を管轄する消防本部へ
音声によらない通報できるようにするため、従来のNET119を発展させ、異なる事業者間で接続可能となるよう定められた仕様です。
●NET119 2.0 でできること
NET119利用者は、それぞれ在住する地域を管轄する消防本部等に利用登録をすることで、当該管轄地域から、登録した消防本部に通報できます。
また、管轄地域外から通報した場合でも、NET119番通報システム導入済みの地域であれば、サービス提供事業者に関係なく、緊急通報を、管轄する消防本部に通報できます。
NET119
(A事業者サービス)
NET119
(B事業者サービス)
- 事前に「自宅」や「よく行く場所」の住所を登録することで、簡単に通報場所を伝えることができます。
- GPS機能によって、外出先からの通報でも素早く通報場所を特定して知らせることができます。
- 通報時には消防本部とチャットにより詳しい状況を伝えることができます。
- 消防本部へは通報が送信されない状態で、実際と同じ操作の練習を行うことができます。
- 通報が途中で切断された場合は、消防本部からメールにより呼び返し要請を送ることができます。
- NET119番通報システム導入済みの地域であれば、通報の転送が可能です。
NET119 共通電文仕様
異なる事業者のNET119を使用する消防本部間の連携を実現するために定められた技術仕様です。
「NET119
共通電文仕様書」(TS-1022)では、全国どこからでも最寄りの消防本部へ通報出来る緊急通報の仕組みや、NET119事業者が最低限目指すべき技術的条件仕様を定めるとともに、下記のような要件が定義されています。
要件
- NET119ゲートウェイ間で緊急通報を自動転送することによって、NET119サービス提供事業者が異なる消防本部間の連携を実現する機能
- SIPをベースとしたシグナリングプロトコル、JSONをベースにしたブラウザとの相性がよい軽量な共通電文仕様
- GPSによる位置情報通知のフォーマット
- TLS(Transport Layer Security)による通報内容の保護
NET119 利用者
NET119 緊急通報システムは、事前登録制のサービスです。
「NET119利用者管理」(もしくはNET119利用申請)等は、原則として当該NET119
緊急通報システムによる通報を受理する消防本部等の管轄地域内に在住する、文字情報等による意思疎通が可能な聴覚・言語機能障がい者(身体障害者手帳が交付されている者のほか、音声電話による緊急通報が困難であると消防本部が認めた者)となります。
利用者登録
- 利用申請や申請内容の承認等、利用者管理はすべてWEBから行うことが可能です。
- 利用希望者はWEBからサービス利用の申請を行うことができます。
- NET119利用者が登録情報の修正を希望する場合も、同様にWEBから修正申請を行うことができます。
- 管理者がWEB上で利用申請、修正申請の承認を行うと、自動的にサービスに反映されるため、管理者は利用者情報の入力を行う必要はありません。
利用環境
- インターネットに接続できる環境 (回線には固定のグローバルIPアドレスが必要です)
- Edge/Chrome/Firefox等のブラウザが利用可能なPC (Internet Explorerはご利用いただけません)
- 着信表示灯
【注記】パトライト社 NH-FVシリーズ, NH-FBシリーズに対応しています
通報用利用者端末
下記要件を満たすスマートフォン・タブレット・フィーチャーフォンからサービスの利用が可能です。
- インターネットサービスの利用ができること
- メールサービスが利用できること
- GPS機能が付いていること
スマートフォン・タブレットの場合
- OSのバージョンが、Android(5.0以降)、iOS(9.0以降)であること
フィーチャーフォンの場合
- SHA-2証明書に対応していること
- cookieに対応していること